ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ


この詩を初めて読んだのは高校生の時。
大好きな現代文の先生がコピーしてくれたもの。

その頃、私は高校が嫌いで、友達が嫌いで、
家族が嫌いだった。
何に対しても興味がもてず、
冷めた目で見ていた。

まさに
「ぱさぱさにかわいた心」だった。

だから最後のばかものよは胸にドーンと来て、
泣けた。

この詩にあの時出会えてよかった。
これを読んでから生き生きした生活が送れるようになったわけじゃないけど、全て周りのせいにしてた愚かな自分を見つめなおすことが出来たのは確かだから。

先生どうもありがとう。
私は先生に会えて幸せだったなー。

髪の長い綺麗な人で
黒板の字も達筆で芸術作品だった。
性格もすごくすごく面白い先生で、私は授業中、いっつも笑っていた気がする。

授業の内容も教科書だけじゃなかくて本当に素敵だった。
心に残った。

途中でいなくなってしまったから本当に悲しかったけど、
素敵だった。

きっとあの先生だけは死ぬまで覚えているだろうな。
テストに書かれた私へのメッセージは死ぬまで取っておくだろうな。
私もそんな人になりたい。

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