いれずみ

2005年10月31日 日常
子供は特に欲しくないと思ってた。
私に似た人間がこの世に生まれてきて欲しくなかった。

ただ、今日あのシーンを見てからはなんとなくどことなく考えが変わった。

ちいさなパン屋さんの片隅にカッコイイ男の人がいた。

背中に刺青を入れて、金髪で、シルバーのアクセサリーじゃらじゃらつけて、一見怖そうなお兄さん。

でもちっちゃな男の子連れてた。
ピンキーガールの紙袋をテーブルの上において。

男の子は後ろ振り向いて、私に話しかけてくれるんだ。
それがすっごい可愛いの。

私、嬉しくって、ニコニコしてた。

お父さんは、いや、お兄さんは男の子の頭をなぜて、
ほら、食べて。って言い聞かせてた。

男の子はそれでも構わず振り向くの。
お兄さんはそれを見て笑いながら、ほらーもう。って言ってた。

その笑顔がすごく優しくて穏やかで。

あたし、それ見たら、
ああ、こんなにも穏やかな顔をするんだって思った。

それは父親になったからなのか、もとから優しい人なのか、私には分からない。

でも、カレはすごくステキだった。
小さな男の子に笑いかける彼は本当にステキだった。

あんなに優しい笑顔を好きな人にしてもらうなら子供も悪くないって思った。

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