我侭

なんで数字が伸びなさそうな客をやらなきゃいけないのかわからなくて、
なんで他の客をやっちゃいけないのかわからなくて

納得いかないことばかりで
もうモチベーションは地の底。

そんな気分で帰ったら

誰もやりたくないこと
母がやらなくてもよいことを
なぜかやらされている母を見る。

それでも笑顔を絶やさない母を見て

なんだか泣きたくなった。

自分の弱さにも彼女の強さにも
なんだか打ちのめされてしまった。

自分の主張を通すこと、やりたいことを訴えること
これは我侭な行動なのかな。

人生、面白いことばかりじゃないのはわかってるし、
やりたいことが常にやれるわけじゃないのも分かってる。

だけど、私は早くきつい仕事をやりたいし、
今のうちにしんどい思いをしておきたい。

そうじゃないと、いつまでも変わらないじゃないか。

後輩たちがいっぱい入ってきて力をつけていく中で
焦ってる。

いずれ東京を離れほおりだされた時に一通りのことはできるようになっていたいって思う。

いつまで仕事ができるかわからないのに
のんびりと働いていたくない。

東京にいてみんなが助けてくれるうちに
いろんな経験をしておきたい。

母の強さは素敵だと思うし、
自分の我侭は情けないけど
私はやっぱりまだ我侭にいたい。