お葬式にて、親族一同の重みをかみ締める。
私たちは、離れたところに済んでいるから、お互いのことも良く知らない。
自主的に形成していきた人間関係ではない。
所属するコミュニティも異なるから、何か共通点があるわけでもない。
ただ、血縁関係という絶対的な結びつきが、私たちをつなぎとめている。
命は受け継がれていくのだ。
一人の人間から、子供へ、孫へ、ひ孫へとつながっていく。
この連鎖は、人間の誕生から、今日まで繰り返され、今にいたること。
そしてまた、未来へと受け継がれていくこと。
言いようのないこの神秘さはどう表現したらよいのだろう。
そして、それは誰かに与えられた特別な権限でもなく、
誰しもが持ちうる生命のサイクル。
命を授かり、育てていくことは、なんて素晴らしいことなのだろう。
同じ目的を持つわけでもなく、何か利害関係が一致するわけでもなく、
ただ、ただ、命のつながりで結ばれているこの神々しさ、偉大さを前にすると、
会社や学校という組織のなんて、なんて小さなものなのだろう。
全く歯が立たない。次元が違う。
親族一同。なんて重みのある言葉。
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